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榊原澄人さんアーティストトーク(6月27日)

榊原澄人(さかきばら すみと)さんをゼミにお招きしてアーティストトークを開催しました。榊原澄人さんは映像作家、アニメーション作家、操り人形術師など多分野にわたるアーティストです。北海道出身。15歳で渡英、Royal College of Art(英国王立芸術大学院大学)を卒業し、帰国後から現在まで長野を拠点に活動しています。

榊原さんの通った大学では自身とは全く異なるアート活動をしている人と協力していくことが重要視されたそうです。その学校の姿勢は、アニメーション以外の分野とコラボし、そのエッセンスを作品に取り入れていく榊原さんの活動と通じるように感じられます。榊原さんはアニメーション作家という型にとらわれず、かといってルールを全くなしとはせずに、自分自身の制作に取り組んでいるそうです。

榊原さんの作品の「浮楼」や「E in motion no.2」は反復・ループが作品構造の要となっています。原画と動画、ループと変容がアニメーションの基本原理とされますが、榊原さんはその中で原画と原画をつなぐ「動画」、ループ・連続性が重要であると考えます。時間はリニア的な(未来に向かってまっすぐに進む)ものではない。たとえ同じことの繰り返しでも見ている人にとってその絵は見る度に全く違う意味を持つとのこと。作品の反復の強調は榊原さんの時間に関する考え方の反映でもあるのです。

影響をうけた作家は多数で、幼少期に見て衝撃を受けたルオーをはじめ、ボッシュやブリューゲル、今まで自分が見たもの聞いたもの全てが取り込まれて、自分の一部になっているのだそうです。「神谷通信」に鳥獣戯画に似通った場面が見えるのも、そのお話に通じるところがありそうですね。

今、榊原さんが関心を寄せているのは牛乳。イギリスからの帰国後に牛舎で働いた経験からです。「あの汚い牛舎から純白の牛乳がでてくる」ことが不思議でならないと言います。
牛には4つの胃袋があり、食べたエサはその中のバクテリアが食べる。牛はそのバクテリアが生み出す栄養を摂取している、つまり牛は自分自身のためというよりはバクテリアのために餌を食べているのだ、などなどトークの終わりに牛の生態についても教えていただきました。
ほかにもプラネタリウムをつかった作品の計画をうかがいました。これからのご活動もとても楽しみです。


【榊原澄人さんプロフィール】
1980年生まれ。北海道浦幌町出身。長野県在住。幼少を北海道十勝で過ごす。15歳で渡英後、
文化庁海外派遣生を経て、Royal College of Art(英国王立芸術大学院大学)卒業。現在長野を拠点に作品を制作している。「神谷通信」、「浮楼」、「淡い水の中」、「E in motion no.2」
など。
http://sumitosakakibara.com
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プロフィール

信州大学人文学部芸術ワークショップゼミ(美術系)

信州大学人文学部芸術ワークショップゼミ(美術系)
信大人文芸術WSゼミ(美術系)です。学生の立案・運営で、美術に関わる企画を松本市内で展開しています。
主な企画展に、「名前の落としかた:梅田哲也、小栗沙弥子、小林耕平」(2011)、「ここも そこも どこかのここで:小林史子、前沢知子、水野勝規」(2012)、「アーケード:佐々木愛、文谷有佳里」(2013)、「大展会:渡辺英司、青田真也、小栗沙弥子、堀田直輝」(2014)、「下平千夏 光の記譜法」(2015)、「友政麻里子と二藤建人」(2016)など。

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