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「いすにまつわるエトセトラ」(ゼミ生の椅子にまつわるエピソード)

椅子と言えば、無いことが普通だった。
私は祖父と祖母が亡くなるまで、六人家族だった。いわゆる二世帯住宅に暮らしていた私は、祖父と祖母の暮らす下(一階のこと)が大好きで、しょっちゅう下で過ごしていた。下には椅子が無い。絨毯に、一年中出されているコタツ。地べたに腰を下ろして祖父と祖母とお茶を飲むのが私の中での普通だった。その為私は椅子に座るのが下手くそだった。上でご飯を食べる時はダイニングテーブルに備え付けられた木でできた茶色の椅子に座るのだが、どうも落ち着かない。母が、私が椅子を好きになるように椅子の上にセーラームーンの座布団を置いてくれたにもかかわらず、あんまり椅子とは仲良くなれなかった。椅子の上で体育座りをして怒られたことは数え切れないほどある。

そして、四人家族になり、下はリフォームされた。上は主に寝室になり、下はダイニングテーブルに備え付けの茶色の椅子と、新しい、淡い黄緑色のソファが置かれた。

最初はやっぱりなんとなく自分に馴染まなかった気がする。でも、今はその椅子に座ると「あぁ、実家だなあ」と、落ち着きを感じる。いつ私が椅子に座るのが上手くなったのかは覚えていない。(M.N)
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プロフィール

信州大学人文学部芸術ワークショップゼミ(美術系)

信州大学人文学部芸術ワークショップゼミ(美術系)
信大人文芸術WSゼミ(美術系)です。学生の立案・運営で、美術に関わる企画を松本市内で展開しています。
主な企画展に、「名前の落としかた:梅田哲也、小栗沙弥子、小林耕平」(2011)、「ここも そこも どこかのここで:小林史子、前沢知子、水野勝規」(2012)、「アーケード:佐々木愛、文谷有佳里」(2013)、「大展会:渡辺英司、青田真也、小栗沙弥子、堀田直輝」(2014)、「下平千夏 光の記譜法」(2015)、「友政麻里子と二藤建人」(2016)など。

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