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「いすにまつわるエトセトラ」

 椅子といえば、幼い頃椅子が私を座らせてくれなかったことを覚えている。その椅子は木でできており、シュッと長く伸びた脚を3本生やし、座面は丸みを帯びた三角形だった。まだ体のサイズが小さかった私はジャンプしてもその長い脚の椅子の座面に届くことがなかった。どうしても座りたかった私は頭上に腕を伸ばし座面に手をかけ、崖の上にあがる要領でよじ登ろうとした。三角形のその椅子は偏った重みのかかり方に耐えかね、バランスを崩し幼い頃の私もろとも床に倒れた。私はどこかを強打し、痛みで泣いた。もしかしたらすわれなかった悔しさもまじっていたかもしれない。
 あれからおよそ20年たった今、その椅子には難なく座れる。あのときの涙と痛みがあったこそ座れるのだ。私は椅子から苦痛と挫折を味わわせらるとともに、バランスを崩すと倒れるという物理世界で生きていく上で絶対必要な知識を体で学んだのだ。T.K
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信州大学人文学部芸術ワークショップゼミ(美術系)

信州大学人文学部芸術ワークショップゼミ(美術系)
信大人文芸術WSゼミ(美術系)です。学生の立案・運営で、美術に関わる企画を松本市内で展開しています。
主な企画展に、「名前の落としかた:梅田哲也、小栗沙弥子、小林耕平」(2011)、「ここも そこも どこかのここで:小林史子、前沢知子、水野勝規」(2012)、「アーケード:佐々木愛、文谷有佳里」(2013)、「大展会:渡辺英司、青田真也、小栗沙弥子、堀田直輝」(2014)、「下平千夏 光の記譜法」(2015)、「友政麻里子と二藤建人」(2016)など。

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