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松村有輝さんアーティストトーク

松本でもちらちらと雪が舞い始めましたね。
みなさまいかがお過ごしでしょうか。

先日こちらでも告知させていただきました通り、12月13日は現代美術作家の松村有輝さんをお迎えしての「芸コミトークイン」が行われました。
今回はその模様をお届けさせていただきます。
(松村さんのプロフィールにつきましては12月11日の記事にて触れておりますのでこちらでは割愛させていただきます。)



前半のトークでは、松村さん自身の作品や制作についてのお話を伺いました。
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今では「破壊」というテーマの作品のイメージが強い松村さんですが、当初は「変形」をテーマにして作品制作を行っていたんだそう。初期の作品であるるべり台を使った変形作品は、一見普通のすべり台なのに、少し見る方向を変えるとありえないくらいに傾いている、というものでした。急傾斜のすべり台の写真を見たゼミ生からは驚きの声があがっていました。

後に見せていただいた、6つ面が全て違う大きさの段ボール作品(「Eye-Scratch Cardboard Box 2」2007年)のお話では、某宅急便に持ち込んだ際に担当してくれたおばさんを困惑させたというユニークなエピソードも披露してくださり、ゼミ生の笑いを誘っていました。


そんな松村さんが「破壊」というテーマに気づいたのは、まったくの偶然だったのです。

一から変形された作品を生み出していく中で、新しい作品に取り掛かろうとしていたある日のこと、ふと見つけた一本の材木がそのきっかけだったと松村さんは語りました。

その材木は何かのきっかけで折れてしまい、そのままの状態でそこにあったそうなのですが、松村さんはそれを見て材木としての役目を果たせなくなった喪失性と同時に、壊れたことで顕になった物質性を感じたそうです。

そこから松村さんは「破壊」をテーマにした作品に取り掛かりはじめ、現在に至るのだそう。

「破壊」をテーマにした作品には、きっかけとなった材木をはじめ、自動車事故からインスピレーションを得たもの、バケツを素材にしたものなどがあります。
特にバケツの作品(「Almost-Dead Sculpture (Bucket)」2010年)については、反復される破壊行為によって絶対に同じ形にはならない、というメッセージを強調してかったのだと松村さんは語っていました。


松村さんのルーツともいえるエピソードを存分に楽しんだ後は、実践を通して松村さんの世界を楽しみました!



今回体験させていただいたワークショップは、雑誌のページを自由に切り取り、丸めて立体的な彫刻作品にしてみよう、というものでした。

いくつかのテーブルに分けられ、その中でお互いの雑誌を使いあって作品をつくっていくことになりました。
ゼミ生からは多種多様な雑誌が持ち込まれ、ワークショップに対する期待やわくわくが感じられる雰囲気に満ちていました。
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切り取るページや丸め方に規則はなく、思い思いのやり方で形が変えられていく雑誌たち。
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そして最終的に出来上がったのがこちらです。
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中にはこんな美味しそうな作品も。
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この他にも、テーブルごとに特徴の出た個性あふれる作品がたくさんできあがり、ゼミ生同士お互いの作品を鑑賞しあいました。

ファッション雑誌などを多く使ったテーブルの作品はモデルや俳優の顔が中心の作品に、食べ物の切り抜きを多く使ったところはお腹が空くような作品に仕上がりました。中には文字の切り抜きを使ったとろもあり、文字と写真のコラボでこれもまた面白い作品となっていました。
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松村さんが作った作品はこちら。「靴」をテーマに作られたこの作品は、忍ばされたマカロンがアクセントになっていて、スタイリッシュな中に可愛らしさが感じられる作品でした。
さすが松村さん!
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こうして、普段はただの2次元として捉えられている雑誌が、切り取られ、丸められることによって立体化し、3次元的な物体としての対象に変化する様を身を以て体験できたことは、とても貴重なことだったと思います。
松村さん自身もこうしたワークショップを行うのは初めてだったそうで、ゼミ生から刺激を受けたと言ってくださいました。

単にゼミ生だけが何かを受け取るのではなく、来てくださった作家さんにも残るものを渡したい、というのは展覧会やその他の「芸コミトークイン」でも課題のひとつとされているところなので、今回松村さんがそのように仰ってくださったことは、ゼミにとってとても意味のあるものでした。

ゼミとしても、今後も松村さんの活動を応援していきたいと思います。


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プロフィール

信州大学人文学部芸術ワークショップゼミ(美術系)

信州大学人文学部芸術ワークショップゼミ(美術系)
信大人文芸術WSゼミ(美術系)です。学生の立案・運営で、美術に関わる企画を松本市内で展開しています。
主な企画展に、「名前の落としかた:梅田哲也、小栗沙弥子、小林耕平」(2011)、「ここも そこも どこかのここで:小林史子、前沢知子、水野勝規」(2012)、「アーケード:佐々木愛、文谷有佳里」(2013)、「大展会:渡辺英司、青田真也、小栗沙弥子、堀田直輝」(2014)、「下平千夏 光の記譜法」(2015)、「友政麻里子と二藤建人」(2016)など。

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